口腔機能発達不全症について
お口の機能に問題のあるお子さんが
増えています
食べる（噛む・飲み込む）、呼吸する、話すといったお口の機能に、何らかの問題を抱えた口腔機能発達不全症のお子さんが増えていることをご存知でしょうか？お口の機能に問題があると、歯並びの乱れにつながるだけでなく、全身の発育にもさまざまな悪影響が心配されます。小児歯科に注力する当グループでは、口腔機能発達不全症のサポートに積極的に取り組んでいます。
TROUBLE
- お口がぽかんと開いている
- 食事の時に音を立てる
- 口呼吸をしている
- よく食べこぼす
- 指しゃぶりがやめられない
- 姿勢が悪い
- 舌を突き出す癖がある
- 発音が不明瞭 など
口腔機能発達不全症の影響
悪影響が及んでしまいます
お口の機能に問題があるお子さんの大きな特徴は口呼吸と、舌が通常よりも低い位置にある低位舌（ていいぜつ）です。いずれも全身の発育や健康にさまざまな悪影響を与えます。
歯並びが乱れる
顎が十分に発達せず、すべての永久歯がきれいに並ぶスペースが不足して、歯並びの乱れにつながりがちです。出っ歯や受け口など噛み合わせトラブルのリスクも高くなります。
姿勢が悪くなる
口呼吸では十分な酸素を取り入れることが難しくなってしまいます。その結果、酸素を体内に取り入れようと頭が前方に出た猫背気味の姿勢になりやすい傾向があります。
睡眠時無呼吸
口呼吸のお子さんは、睡眠中も口が開いていることが多く、睡眠時無呼吸のリスクがあります。睡眠の質が低下するため、低身長、代謝の低下といった悪影響も心配されます。
顔つきへの影響
口呼吸、低位舌が習慣化すると、骨格の成長にも悪影響が及びます。下顎が十分に発達せず、後ろに引っ込んだ「アデノイド顔貌」と呼ばれる顔つきになりやすい特徴があります。
食事への影響
口呼吸をしていると、唇を閉じて食べ物を噛むことが難しく、ベチャベチャと音を立てたり、食べこぼしたりしがちです。飲み込みにも困難を伴い、むせる、嘔吐するといった弊害も現れます。
当院のお口の発達支援
改善を目指します
お口の機能に問題を抱えるお子さんのために、健全な発達を促すレーニングと、装置を使った小児の矯正治療を提供しています。
お口周りのトレーニング
お口周りの健全な発育をサポートするために「MFT（口腔筋機能療法）」を提供しています。小さなお子さんでも簡単にできるワークなどを通して、舌の正しい動きや口周りの筋肉の使い方、呼吸法を身につけ、習慣化させるためのトレーニングです。
お子さんのお口の健全な発達と密接な関わりがある食事について、食と栄養のプロフェッショナル・管理栄養士がさまざまなアドバイスを提供いたします。疑問に思っておられることや、悩んでおられることは、お気軽にご相談ください。
装置を使った矯正治療
必要と判断したお子さんについては、お口周りのトレーニングと併せてさまざまな装置を使った矯正治療を提供しています。装置は乳歯と永久歯が混在した時期のお子さん専用に開発されたもので、負担の少ないマウスピース型が中心です。治療に際しては、矯正専門医がお子さんに適した治療計画を立案いたします。
